アービトラージが禁止されている?

 
インターネットでブックメーカー

アービトラージは裁定取引とも言われる方法で、同じような動きとなる商品の価格差を利用することで利益を得る仕組みになっています。ブックメーカーにおけるアービトラージの方法の例で言うと、スポーツ試合結果などに際して、異なるブックメーカーのオッズ差を比べた場合に確実な利益を得られるようにベットを行います。どちらのチームが勝利しても配当金がベットした金額を上回るような試合が存在するのです。これは各ブックメーカーがオッズ決めているために生じるもので、理論上は負けることのない方法になります。

しかし、このアービトラージに関して、ほとんどのブックメーカーの規約で禁止とされています。理由は簡単で運営を続けることができなくなってしまうからです。中には禁止と明記されていないものもありますが、複数のブックメーカーのオッズ差を利用する方法ですので、多くの選択肢がなければ意味がありません。

このような方法を常習的に行うと、Maxベット規制が行われることがあります。オッズの差額によって得られる倍率は小さい場合が多いため、基本的にはベット額を大きくしなければ儲けが少なくなります。そこで、ベットの上限を定めることで防ぐことができるのです。数ドル程度のベット額では、手数料を考えれば儲けを出すのは困難です。また、ブックメーカー各社によってはサービスの利用自体が禁止になるおそれもあります。それだけでなく、悪質な場合にはアカウントが凍結されて出金ができなくなるケースもあるのです。営利目的で運営されていますので、規約に定められている以上は従うしかありません。

ネット上ではアービトラージを利用したブックメーカーでの稼ぎ方などを謳うツールも存在していますが、以上のようなリスクを考慮するとメリットはほとんどないと言えるでしょう。また、ツールの費用を回収するまでに小さなブックメーカーでは閉鎖してしまう可能性もありますので、利用できていたものが何の役にも立たなくなる可能性もあります。本来の楽しみ方やトレード力を身につけることが大切です。